「リビングとキッチンは絶対L字にしたかったんです。」と奥様。
L字型で緩やかにつながるリビングとキッチンは、空間機能を間仕切らずに空間機能を変えることが可能です。
目線の向きも、お互いに外すことができるのでリラックスできる効果も期待できそうでした。
その上、キッチンとリビング両方に面する大きなテラスが、空間の抜け感を広げ、とても居心地の良い住み心地をもたらします。
また、リビングには家族ごとの収納を設置。
ソファに脱ぎっぱなしのジャケットや置きっ放しのカバンなどもご家族ごとにきちんとしまえる収納を確保されたため、Ｙ様邸は普段もいつでも綺麗な空間を保つことができるようです。

設計も最終段階に差し迫ったタイミングでキッチンの配置を左右どちらからでも移動できるアイランド型に変更。
リビングへ向かうのも、反対の洗面に向かうのにも移動がとてもスムーズになりました。
カップボードに合わせて造作でカウンターを作りつながりをもたせたキッチンには、いたるところに収納スペースを。
キッチンの天板に不要なものを置くこともなく、本当に気持ちの良いキッチンです。
キッチンに立つと、目の前はテラスで視界が抜けるので毎日のお料理も楽しく行えそうです。

リビングには、メイクをしたり、ちょっとした読み物や調べ物もできるユーティリティスペースが。
窓には猫ちゃんが通り抜けることができるよう工夫されており、いちいちドアを開けてあげることなく、自由に移動しちゃえます。
ドアの開け閉めは空調を逃がすことにもつながる中でとても考えられたアイデアです。
写真に映る収納が家族ごとの収納ロッカー。使うものは使う場所に使いやすく収納できること。
奥様の暮らしの哲学が垣間見えました。

お風呂に入ろうと洗面所まで来て、着替えやパジャマを部屋に忘れたなどの経験はありませんか？
リビングにいる奥様に「ちょっと取ってきてよ」と声をかけることは、声をかける方もかけられる方もちょっと残念な気持ちになりますよね。
Ｙ様邸の洗面所には壁一面に着替えやバスタオルなど水廻りに必要なものを必要なだけ綺麗にしまえる収納を。
通路の邪魔になる洗濯カゴもシンクの下に収納でき、洗濯機周りで洗剤や柔軟剤が所狭しと並ぶこともなくスッキリと。
また、トイレも造作で収納を配置。便器正面奥に取りづらい収納を計画するのではなく、誰もが取りやすい側面に。
細かいアイデアは水廻りにもきちんと取り込まれていました。

プライバシー確保と抜け感を併せ持った桟で間仕切られたテラス。
よくウッドデッキを採用されるご家族もいらっしゃるかと思いますが、Ｙ様はタイル仕上げ。
タイルは何と言っても掃除が楽チンです。
テラスに備え付けられた水道から水を撒いてブラシでゴシゴシ擦ってもウッドデッキと違いタイルを傷めることはありません。
ＢＢＱをテラスで行うことが多いＹ様ご夫妻。床を汚す機会も多いだけに素材にまでこだわり抜かれました。